お気に入りの竿
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作成日時 : 2008/07/14 11:03
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船釣りでは狙う魚種ごとに専用竿があるといってもいいでしょう。幅広く釣りをやろうと思ったら、それだけ竿の数が増えることになります。また竿ひとつをとっても、腰があって軟らかく、食い込みがよく軽くて操作性がいいなど、さまざまな要素が求められます。そうした部分で好みの竿がなかなか見つからないということから、以前は自分で竿を作っていたものです。
8年前、釣友から竿の素材となる無垢のグラス製ブランクをもらい、それに合うパーツを探していてたまたま知り合ったのが弦ちゃんこと、ロッドメーカー「剛樹」の弦巻氏でした。会うなり弦ちゃんは持参したブランクを「折ってもいいですか」と言ってバキッとへし折ってしまいました。ひと口にグラス製といっても、ピンからキリまであることを目の前で教えてくれたのです。ま、少々乱暴ではありましたが。その代りにこれで作ってみてはと手渡されたのが剛樹のブランクでした。
この日は初めて会ったにもかかわらず、素材選びの難しさから釣りの話まで、時間の経つのを忘れて話し込んでしまいました。
話していてわかったのは、当然のことながら私が求めている竿は、とても自作できるようなものではないことでした。
試行錯誤して見つけた独自の素材作りから始まる剛樹の竿は、糸選びから接着剤に至るまで弦ちゃんのこだわりが生かされています。もちろんすべてハンドメイド、メイド・イン・ジャパンです。
なにしろ弦ちゃん、素材の話だけでも5〜6時間は平気でしゃべります。釣りの話になると、エンドレスです。船釣りの大物から小物釣り、磯釣り、投げ釣り、それにルアー、フライ、ヘラブナ、コイ、ブラックバスの淡水魚まで、やらない釣りを聞いたほうが早いほど幅広い。しかもひとつひとつの釣りが半端じゃないほど詳しいんですね。
そうした出会いからすぐに、弦ちゃんに1本の竿を作ってもらいました。伊豆諸島でのコマセ釣りから泳がせ釣りのライトタックルまで、これ1本あればOKというもので(適合ハリス6〜20号)、後に「ウルフ」という人気シリーズが生まれますが、その前身になる竿です(ちなみに剛樹の竿は、剛樹取り扱いの釣り具店で注文できます)。
以来、私の竿はすべて剛樹です。弦ちゃんはいまも竿や釣りの話になると時間を忘れて語り始めます。工房を訪ねたこの日も、30kgのマダイ(?)が食っても平気なブランクを私相手に曲げておりました。 (細山)
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